ひとときの淡いおもひで(ハエ編)
ヤツ(ハエ)との出会い
自分が以前勤めてた会社の建物の隣には、牛舎がある。
なので、ハエがよく会社にも迷い込んできます。
会社の駐車場に停めてある車にも例外なくハエが紛れ込んでくるのですが、このハエが頭悪くてなかなか出て行かない。。。
先日入り込んだハエなんかは窓あけてもなかなかうまく出られず、結局数日居座っておりました。
そいつは、運転しはじめてしばらくすると暴れ出し、出してくれ!と訴えます。
いやだから出てっていいって!
毎回そうつぶやきながら窓をあける。
でも出られない……。
まだいるアイツ
そんな日々を過ごして数日後の朝、いつもと同じやりとりをしていたが、やはり出て行かない。
それどころかハンドルの前くらいにとまってほぼ動かない。
触っても反応も悪い。
弱ってる。。。
そらそうだわね。
と、思いつつもそうなるとだんだんこいつが愛おしくなってきました。
どうにか元気に外の世界に帰ってほしい。
掴もうとしてもうまくつかめず、またふらふらと飛び出して、ようやく、ついに、とうとう窓の外に飛び立って行きました。
よかったな……元気でやれよ
ふと気づくと目から溢れるものが!?
あれ?オレ泣いてるのか?
ふっ、いなくなってようやく気づくってやつか。
この淋しさと切なさ。
そして、ぐっ、と涙をぬぐい、
青空を見上げた。
今日も陽射しはまだまだきついなぁ。
さて、歩き出すか!
。。。
会社に着いて、車をとめ、
ドアをあけると、ぷ〜〜ん、とまた一匹
もうええわ!入ってくんな!